魔法の言葉
- 藤井 浩行
- 2020年8月27日
- 読了時間: 2分
先日、ある企業様の社員研修にお呼びいただき研修を行いました。 懇親会の場で話をしていると、女手一つで子供さんを東大に入れたというスタッフの方に出会いました。 「お子さんは、塾には通っていたの?」と訊くと、一度も塾に通ったことはないとのことでした。 「これはすごい!」と思いました。 興味がそそられて「特別な教育方針はあったの?」と尋ねてみました。 そうしたら「えっ?それだけ?」というような返答が返ってきたのです。 これこそ、子育ての「魔法の言葉」だと思いました。 「おかあさんも勉強したいから、学校で習ったことを教えて?」 子供さんから、勉強を教わる時間をしっかりとったのです。 「なるほど!」と手を打ちました。 これほど、子供のモチベーションが上がることはありません。 お母さんに理解してもらうために、学校で必死に学んだのだと思います。 ポイントを覚えるために、学び方にいろんな工夫もしたと思います。 そのような習慣が小学生時代につくと、あとは雪だるま式に学んでいけるのだと思います。 「あなたのお陰ですごくよく分かったよ」と、大好きなお母さんから言ってもらうことは、お子さんにとっては最大の喜びだと思います。 次のステップへの、最大のモチベーションになるかもしれません。

「教える」のではなく「教わる」ことが大切なようです。 「子供に権威を示さなくてはならない」「子供に負けるわけにはいかない」と「負けまい、負けまい」として、張り合ってしまう親が多いのではないかと思います。 これは、会社での上司部下の関係にもあるのではないでしょうか。 パワーを持っている側が教えてもらう姿勢を持つことは、相手の無限の可能性を育むことになるかもしれません。 「承認のパワー」「信頼のパワー」ということができるかもしれませんね。
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