エンパワメント
- 藤井 浩行
- 2023年11月23日
- 読了時間: 2分
「エンパワーメント」は、ブラジルの教育学者・哲学者のパウロ・フレイレが提唱し、当初は社会学的な意味で使われるようになった用語のようです。
「湧活」と表現され「人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させること」と定義されています。
また「エンパワメント」はビジネスの世界でも使われるようになっていて「権限委譲」の意味で使われています。

「エンパワメント」は「エンパワー」が語源となっています。
「エンパワー」(empower)は「権限を与える」とか「力を与える」と訳されますが、僕は「力づけ」や「力づける力」と言っています。
「力づけ」とは「その人の能力や可能性を最大限に引き出し発揮を促す力づけ」ということです。
僕はの研修でのセッションを1000回以上リードし観察してきて確信していることがあります。
それは「エンパワー」の源泉は「承認」と「貢献」であり、これこそがリーダーシップの源泉でもあるということです。
「承認」と「貢献」は”やり方”と言うよりは”在り方”の分野です。
リーダーが「承認」と「貢献」の在り方で効果的なコミュニケーションを取ることで効果的なリーダーシップを発揮することができます。
効果的なコミュニケーションには4つのポイントがあると考えています。
つまり「うけとる」「オープンな場をつくる(心理的安全性)」「可能性から見る」「具体的な絵を共有する(事実の共通認識)」です。
それそぞれは相互に関連しているので混然一体となっていると理解したほうが正確なのですが、あえて分けて表現するとそのようになると考えています。
これらのスキルは日々のトレーニングによって身に着けることができます。
「在り方」とは”意識”の分野です。
「やり方」(スキル)は”行動”の分野です。
意識し、行動をトレーニング(繰り返し)し、ふりかえり(リフレクション)をすることで身に着けていくことができます。
”ふりかえり”には多面性が効果を発揮します。
自分とは違った視点を持つということです。
そのことで「気づき」が促進され、新たな可能性を発見していくことができるからです。
そのような”場”をつくり環境を整えるのが僕の役割だと考えています。
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