生存のフレーム
- 藤井 浩行
- 2023年4月18日
- 読了時間: 4分
私たちは人生において、自分(の自我)を守るために様々な鎧を身に着けると言います。
ものごとの捉え方のフレームと言い換えても良いでしょう。
自分の目の前に、過去の体験から自分が創ってきたフィルターがあって、それを通して物事を見て(認知して)いるイメージです。
「~は好き、~は嫌い」「~が得意、~は苦手」「~は良い、~は悪い」
などなど、私たちは、たくさんのフレームを持っています。
それが、良いとか悪いと言うのではありません。
自分を守るために、創らざるを得なかったものもあるでしょう。
それは必要なことだったのです。
その中でも「生存のフレーム」というものがあります。
「安全」のためのフレーム・・・冒険しない
「正当化」するためのフレーム・・・正しい理由を示して行動しない
「合理的」なフレーム・・・理に適う事しかしない
「勝ち負け」のフレーム・・・自分の正しさを証明しようとする
「責任を避ける」ためのフレーム・・・環境決定論・幼少期決定論
「性格」というものも、このようにして形成されたものの一つと考えることができると思います。
これらが、自分の人生において効果的に機能している場合はそれでよいのですが、時として自分の可能性を制限していたり、生きづらさを創ったりすることがあります。
そのような場合は、積極的にフレームを書き換えるトレーニングをすることが必要かもしれません。

今から30年ほど前(30歳くらい)のボクは、「勝ち負け」にこだわり「責任を避ける」ために親のせいにし、「合理化」して無理に自分を納得させながら、運命に流されるままに生きていました。(環境決定論・幼少期決定論)
浮草のように漂っていたように思います。
とても殺伐とし、ストレスがたまる生きづらい毎日でした。
フレームを書き換えるきっかけになったのは、それまで「自分を不幸にした人たち」と捉えていた両親に対して感謝できるようになったことです。
また他者との関りにおいて常に「勝ちー負け」の発想だったものが「勝ちー勝ち」に転換したことも大きく影響しました。
そして「原点論」の元になっている「自分が源泉」というものごとの捉え方に出会ったことです。
「すべての結果は自分が創っている」
「自分が創った結果なら自分が創り変えることができる」
その後は「親への感謝」「貢献」「自分が源泉」(原点論)を毎日の生活の中でトレーニングしました。
つまり、新しい「ものごとの捉え方」(フレーム)の習慣化の訓練です。
その甲斐があってか一時、物事がとても上手くいっている時期(僕には「成功」と感じられた)があったのですが、毎日が忙しかったこともあり、いつの間にかトレーニングしなくなってしまいました。
今思うと、上手くいっているはずなのに決して「幸せ」を感じていたとは言えないような時期でした。
幸か不幸か、その成功を手放すことになり、裸一貫にもどったのが、間もなく50歳になろうと言う時期でした。
人生の後半に差し掛かろうと言う時に、それまで積み重ねて来てやっと手にした成功をすべて失った状態でした。
安堵感と後悔とが入り混じった、とても複雑な状態でした。
その後、ひょんなことから「自分が源泉」の提唱者である鈴木 博氏に師事することになり、再び「自分が源泉」(原点論)をトレーニングすることになりました。
それこそ常にそこに「在る」という毎日でしたので、それまでとはケタ違いに密度の濃いトレーニングになりました。
そして4年前に独立させていただき、現在に至るわけです。
「フレーム」が変わることで人生が変わることを、僕は自分自身で経験してきました。
そして「フレーム」によって「幸福度」を高めることができることも経験してきました。
それをまとめたのが「幸せ感性力」です。
「幸せ感性力」とは、「幸せ感度の高いフレーム」を創るということでもあるのです。
「過去のフレーム」は自然とでき上がったものではありません。
最終的には「自分が選んで決めた」ものです。
その「フレーム」を、無意識に毎日毎日トレーニングして強化して来たのも自分です。
今、この瞬間もトレーニング中で「強化」しているかもしれません。
「幸せ感性力」は、自分にとって未知のものだから冒険はしない
「幸せ感性力」は、自分にとって興味の無いもの
「幸せ感性力」は、自分にとって理屈に合わない
「幸せ感性力」は、自分のこれまでの経験では正しいとは思えない
そう言った反応が、自動的に出てくるかもしれません。
けっして、それが悪いという訳ではありません。
非難や批判をしているのではありません。
それぞれの自分の選択だから、自由なのです。
そこに正解とか不正解はありません。
ある意味、どのような選択でも正解です。
ただ、もしこれまでの選択とは違うけれども、何か可能性を感じるというのであれば、新しい領域に一歩踏み出してみるのも良いのではないかと思います。
人生に「違い」を創る一歩です。
未知の領域ですから「冒険」です。
宣伝みたいになっちゃうので抵抗があるのですが(これは僕のフレームです)、もしよかったら無料のZOOMセミナーをやっているので参加してみてください。
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