自己開示と信頼関係
- 藤井 浩行
- 2020年6月18日
- 読了時間: 2分
研修のセッションを終えた次の日は、毎度ぐったりしてエネルギーが枯渇しています。身体がズーンと重いです。
そして裏腹に充実感は大きく、何とも言えない状態になっています。
昨日のセッションはある企業研修でした。1年間の研修の10回目。とは言ってもコロナの影響で2回延期しているので3か月ぶりのセッションでした。
大きな変化がありました。
昨年の7月にスタートした時にその会社の社長と決めたテーマの一つに「チームワーク」がありました。
社員10人ほどのその会社に起こっていたことは、職人意識が強く、利己的な言動が多いということでした。
そして昨日のセッションで、ある実習の後に社長から次のようなシェアがありました。
「これが創りたかった状況だったんだ!」
実習の後で参加者からのシェアを受けての事でした。
お互いの想いを大切にし、仲間としての一体感が生まれた瞬間でした。

その会社は飲食店なので、コロナの間は長期の臨時休業を余儀なくされました。
そしてようやく緊急事態宣言が解除されてからは、できるだけのことをしようと店頭でのお弁当販売に取り組んだり、新しいサービスを始めたりしていました。
そのチャレンジの中で、お互いに協力したことで、お客様から支持される結果を創ったことが大きな成功体験になっているようでした。
「協力して素晴らしい結果を創ったこと」が彼らを力づけたのだと思います。
きっと充実感があり喜びを感じたのだと思います。
当初からセッションの中で意図したことがあります。
それは「お互いに知り合う」こと。
職場に一緒にいても、あんがいお互いに知らないことが多いです。
プライベートなこととか、その人の人生観とか価値観とか。
セッションの中では、お互いを知りあうための実習を取り入れたり、言葉ではないコミュニケーションの実習を取り入れたりしました。
普段とは違う、一段深いコミュニケーションでの心のふれあいです。
他の人の存在を感じる事や「知る」ことが、お互いの信頼関係を深めることをこれまで数多くの研修現場を体験して実感していたからです。
自己開示して本音を言っても大丈夫だという安全な場を創ること。
それが組織における信頼の土壌となり、普段の仕事の中でも効果的なコミュニケーションを生み出すようです。
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