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ライフワークと「自己承認」

損得勘定なしに取り組めることのある人生は素晴らしいと思います。

僕にとっては、「自分が源泉」研修を後世に伝えると言うことでしょうか。

「自分が源泉」研修プログラムは、僕が以前所属していたシナジー・スペース㈱が行っている研修です。人間成長の研修プログラムとして完成しているものの一つだと僕は考えています。

以前はファシリテーターが3名いましたが、現在ではコンディション的に可能なのは僕一人になりました。

定期的にプログラムの進行をイメージトレーニングしていて今日がその日だったのですが、「俺一人」ということに改めて直面し「俺が終わったら『自分が源泉』研修プログラムは、この地球上からなくなる!」と大きな危機感を感じました。

僕はこのプログラムを、無形文化財だと思っていますので、継承していく人が居なければ人類にとって大きな損失だと考えています。

研修内容は参加者同士が密になる研修なので、コロナ禍においては自粛する必要がありますが、時期が来たら絶対に復活させたいです。

そして何よりも後継者育成に取り組み始めたいです。

実際には、ファシリテーターがいれば成り立つというようなプログラムではなく、グループアシスタント、スペースアシスタント、バックヤードスタッフが連携して創る研修で、傍から見る以上に緻密なプログラムです。そのため実施するにはかなりの準備や負担が必要になります。

後継者育成にもかなりの時間がかかるものと思います。

なぜ、この研修にこだわるのかと言うと、この研修で「人生が変わった」という人がたくさんいるからです。僕自身もその一人ではありますが…。



僕がこの研修プログラムを体験したのは、今から28年前の32歳の時でした。

当時は勤めていた会社を辞めて、初めてフリーで仕事を始めたあたりでした。

しかし何か月たっても、まったく鳴かず飛ばずの結果。

収入がゼロの月日が続きました。

そんな時、従兄弟のお嫁さんであるクニ子さんから紹介があったのが「シナジーⅢ」という研修でした。

(当時は3日間+半日でしたが、エッセンスで2日間にしたのが「自分が源泉」研修です)

案内書には「リーダーシップの探究」とありました。

「今の自分に必要なのはこれかもしれない」という直感とクニ子さんが研修で創った結果の素晴らしさを知って、すぐに参加を決めました。


参加して何が変わったのか。

まず一つは生き方の「床」です。

何を前提に生きているかと言うことですね。

当時の僕は「勝つか負けるか」の世界で生きていました。(そういう世界を自分が創っていたのです)「貧乏人が成り上がるには、どんな形でも勝たねばならない」から生きていました。自分自身をムチ打って駆り立てながら生きていたのです。

それまでの人生は、生きづらさを感じながらもそれで何とかなってきました。

人生を楽しいなどと思ったこともなく、せいぜいお金儲けして贅沢したいというのが望みでした。

「床」(前提)にあったのは「自分は不幸」というあり方でした。

だからフリーになって、うまく行かなかったんですね。

研修ではその「床」が変わりました。

幸せなことなんか何にもない人生と思っていたのが、研修プログラムによる洞察で十分「幸せ」な人生だと言うことに気づくことができたのです。

変わったことの二つ目でもあるのですが、同時に両親に対する「床」が変わったのです。

実家はお金にはまったく余裕のない家でした。(今もそうですが)

だから高校は地元の進学校に進みましたが大学進学はせず、高校卒業後に埼玉の小さな会社に就職しました。将来の目標も希望もない高校3年間は、僕にとっては「暗黒の3年間」でした。そして「お金なし、学歴なし、人脈無し」で18歳の僕は、秋田の田舎(横手)から見も知らぬ埼玉の地に布団一組だけを持って移住したのでした。(初任給は9万8千円くらいだったと記憶しています)

だから両親の事は「嫌悪」していました。

「もう少し世間並みの親だったら、自分はこうはなっていない」と思っていたからです。

その頃から「世の中を見返したい」と「勝つか負けるか」の人生を選択したのでした。何度か転職を繰り返して、20代でしたが多い時には月収も50万円を超えるようになりました。

しかし成り上がるためにやむなくやっている仕事ですし、マイナスのエネルギーからの思考や行動ですから、心が晴れないし充実感もなく、仕事のストレスを高い酒を飲み歩いて晴らすような生活でした。

そんな生活に疲れきってしまい、逃げ出すようにフリーになったわけです。

そして研修を受けて気づいたのは両親の愛情でした。

両親は、僕以上に僕の事で悩んでいたんじゃないかと気づいたのです。

そこから両親との関係は変化し、いろんな人との関りも変わってきました。

人生観が変わり、何よりも自分を不幸と思わなくなりました。人生を「自分が源泉」で創り変えていくことができるという希望を持ったからです。

そこから僕の「本当の人生」はスタートしたといっても過言ではありません。

それまでの人生は大海を漂流していたようなものですが、自分で進路を決めることができるようになったのです。

あの研修に出会わなかったら、僕の人生は悲惨だったと思います。

そしてたくさんの参加者の方々が「救われた」と言ってくれます。

そのような研修だからこそ、無くしてはいけないと思うのです。


縁があって、研修受講後18年してその主催会社のシナジー・スペースのスタッフに加わることになりました。

自分の人生を変えた研修プログラムを、自分が伝える側になるとは思ってもいませんでした。光栄なことだと感謝しています。

事情があり2019年に僕はシナジー・スペースを卒業しましたが、今でも契約講師として関わらせてもらっています。


「自分が源泉」研修を後世に残すというのは、僕のライフワークです。

ライフワークとして取り組めることがあるというのは「幸せ」なことです。

でも、ライフワークがあるというのは特殊なことでしょうか。一部の人に許された特権でしょうか。

以前の僕はそう思っていましたが、今はそうは思っていません。

重要なのは、自分の理念(大切にする価値)の“言語化”だと考えています。

現在、ライスワーク(生活のための仕事)だと捉えている人も、きっと自分の理念が仕事に反映しているのではないかと思います。

そこをしっかりと承認してあげることが大切ではないかと考えています。


「幸せな人生」に必要なものを一つだけ挙げるとしたら、それは「自己承認」であると仮説を立てています。

人が何と言おうが自分が自分にOKを出して承認できていたら、それで良いのではないでしょうか。

世の中には財産や地位があっても、自分自身を承認できずに苦しんだり生きづらさを感じている人がたくさんいるように僕には見えます。

毎日の生活の中で自分自身を本心から承認することができたら、素晴らしいことだと思います。(それが本心かどうかは、本人しか分かりません)

そして理念の言語化によって、それが可能になると考えています。

どんな一日だったとしても「自分の理念を生きていた」と胸を張って言えるのなら、素晴らしい一日であることを認識できるのではないかと思うからです。

人から見た価値ではなく、自分にとっての価値が大事なのです。


何となくそんなことを考えていた今日でした。

 
 
 

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