グランドルールの大切さ
- 藤井 浩行
- 2020年1月31日
- 読了時間: 2分
長期的で夢のようなスーパービジョンを創作し、さらに最初のステップとして短期ビジョンを創り、プロジェクトにして実現していくという「Super Vision Realizationプログラム」の提供にファシリテーターとして関わっています。
プログラムの基本的な考え方は、Be-Do-HaveモデルとGROWモデルです。
「やり方」と同じかそれ以上に「在り方」としての、「理念」や「大切にする価値」を重要と考えています。
またセッション内では、メンバー同士がお互いに「よき相談者」「よき理解者」としての立場をとります。
お互いがメンターであり、メンティー(プロテジェ)であるわけです。

セッションは6回あるのですが、基本的に毎回「グランドルール」を確認することにしています。
10項目あるその中には「信頼してオープンに情報提供する」ことや「貢献から関わる」と言ったことが盛り込まれています。
これらはセッションにおける「在り方」であると同時に、リーダーとしての「在り方」でもあると考えています。
セッションを通して、リーダーとしての「在り方」をトレーニングすることを意図しています。
また「個人の機密事項は口外しない」という意味のものもあります。
先日、セッションが終わってから、参加者の一人に「みんなを信頼して、オープンに話せることが素晴らしいね」とその日のシェア(分かち合い)の在り方について承認しました。
かなりプライベートな、人によっては価値観が全く違うであろう内容だったので、そう思ったのです。
その方は「普通だったらあそこまでは話さないですよね」と言ったので、「なぜ、それができたの?」と訊きました。
しばらく考えてから「グランドルールがあることが大きいですね」と言いました。
ともすると、形だけになりがちな「ルール」ですが、ちゃんとその意図が伝わっていると素晴らしいパワーが発揮される事を実感しました。
そこに集うメンバーがルールの意図を理解して、そこから得られる効果を享受しようと意図したときに、その共通の意図が床(価値前提)になって場にパワーが発生するということだと思います。
組織が同じ目的をもってベクトルを合わせることの重要性を、改めて感じた出来事でした。
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