エバン・オールマイティ
- 藤井 浩行
- 2019年7月3日
- 読了時間: 2分
「エバン・オールマイティ」という映画がある。
「世界を変えよう!」と訴えて議員に当選したエバンという人の前に、神が現れて「(ノアの)箱舟を創れ!」と命ずるコメディ。

最初は無視しようとするエバンも、色々な方法で神の力を見せつけられて、箱舟を創る事は避けられないと観念し創り始める。
周りの人は、当然理解できず当惑している。
冷笑、嘲笑がある。
そんな中、「家族の絆が深まること」を求めている妻までが、実家に帰ると言って家を出て行く。
その道中、妻は食事のために立ち寄ったレストランで、ウエイターに身を隠す神と会話する事になる。
神は問いかける。
「“忍耐を”と祈れば、神は忍耐をくれるか?」
「それとも忍耐のチャンスをくれるか?」
「“勇気を”と祈れば勇気を?それとも勇気のチャンスを?」
「もし“家族の絆を”と祈れば神はあったかい温もりをくれるか?」
「それとも愛し合うチャンスを?」
この場面がとても好きです。
この世には、すべてのチャンスはすでに用意されていて、それを生かすかどうかは自分次第。
「自分が源泉」で意図した結果を創ることができるということと、僕は解釈しています。
ラストシーンは、エバンが妻と三人の息子、愛犬とハイキングに来た場面。
木陰に神を見つけたエバンは、ひとり家族から離れて神の元へ行き会話する。
神は言う「世界を変えたな」
「NO 変えてない」とエバン。
それでも神は言う「変えたさ。家族と過ごして皆を笑顔にした」
「小さい事さ」とエバン。
「小さい?」と神は問う。
二宮尊徳翁は「積小為大」を大切にしたと言います。
小さな努力、小さな蓄積がやがて大きな収穫や発展に結びついていくことを言います。
世界の前では、自分ひとりの力はごくごく小さい。
しかし一歩踏み出さなければ何も変わらない。
一歩踏み出したら何かが変わる。
僕もまず一歩踏み出してみます。
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