たった一つの「気づき」
- 藤井 浩行
- 2020年8月20日
- 読了時間: 2分
先日のSVR(スーパービジョン実現化)プログラムのセッションで「セルフコンディショニング」を扱いました。
「セルフコンディショニング」とはコーチングやカウンセリングの理論を応用して、自分自身で自分を力づけ、ケアしていく具体的な手法です。
僕は「気づき」(=学び・成長)の「道具」と捉えています。

私たち人間は、絶え間なく「刺激」を受け「(自動)反応」し、そこから「行動」しています。
そして、ある「結果」を創ります。
その結果が意図する結果であればOKですが、もし意図しない結果が繰り返し繰り返し起こっているようであれば「行動」を変える必要があるかもしれません。
「行動」を変えるアプローチはふたつあると考えます。
ひとつは「コミット」により、直接「行動」を変えること。
もうひとつは、「捉え方」を変えることで「反応」が変わり、その結果として「行動」が変わるということ。
「結果」を創る要素は「思考」「感情」「行動」ですが、この中で変えられるものは意図としての「思考」(コミットと捉え方)と「行動」(コミット)です。
「感情」自体は、私たちの力で変えることは不可能のようです。
ですから、「思考」と「行動」にアプローチするのです。
私たちは、無意識にパターン化した刺激→反応→行動をとって、何度も同じように意図しない結果を創っていることがあるようです。(つまり欲しい結果が得られていない)
先日のセッションで印象深かったのは、あるご参加者の次のシェアでした。
「一生気づかない人も居るんでしょうね」
確かにそうだと思いました。かなり大きな割合で、そのような人が存在すると思われます。
実際、僕自身も32歳の時まで気づきませんでしたし、その機会がなかったら未だに気づいていない可能性が大きいです。
5年ほど前、50代半ばの研修参加者の方が、満面の笑顔で「これまで、人生に楽しいことはないと思って生きてきましたが、そうではないことに気づきました」というシェアをしたことがあります。
その時に、その方のその後の人生の質は、明らかに変わったと感じました。
自分の捉え方を変えることで、新しい未来を創ったのです。
その場に関わることができたことが、とっても嬉しかったです。
その経験は僕にとって宝物になっています。
僕も体験しましたが、たった一つの「気づき」が人生を変えることがあります。
そんな「気づき」の場を、これからも創り続けていきたいと思います。
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