「気づき」について
- 藤井 浩行
- 2021年8月28日
- 読了時間: 2分
人間的な成長には「気づき」の能力がとても有効です。メタ認知力ですね。
今、自分はどんな状態であるかを認識していること。
人は出来事を刺激として知覚し、過去の経験やその経験からの価値観などのフレームで、判断・解釈しています。
そして、反応するわけです。これは、ほぼ自動的に起きます。
通常は、そこから反応的な行動をとるわけです。
刺激ー反応ー行動の一連の流れは、ほぼパターン化しています。
そして行動による結果が生まれます。
これは無意識に行われているので、同じような状況(刺激)になるといつも同じような結果が起こるわけです。

このパターンが好ましい結果を創っているのであれば、それを繰り返したらよいのですが、もし好ましくないと思われる結果が何度も連続して繰り返し起こっているようであれば、何かを変える必要があるでしょう。
「なんでいつもこうなのかなぁ」というようなことがあるかもしれませんが、その時は何かを変えると良いわけです。
行動を変えるには二つの方法があると思います。
それは①行動を直接変える事と、②認知(捉え方)を変えることです。
そしてそのプロセスには、いずれも「気づき」が必要です。
①気づき→完了→意図の創作→新しい行動
②気づき→洞察→好ましい捉え方のコミット
(捉え方が変わると反応が変わり行動が変わります)
特に②の場合が人間的成長に大きく寄与するでしょう。
それではメタ認知力を鍛えるためには、どのようにしたら良いでしょうか。
研修講師としてそのことをずっと探究してきました。
そしてその答えは、今まで無意識にやってきたことの中にあることに気づきました。
それは、セッション中の「シェア」や「メールふりかえり」という仕組みの中にありました。
アウトプットが前提としてあるとそれが意識にあることで、体験している正にその時に「気づき」が起こりやすいようです。
そのことを、研修参加者のシェアから気づくことができました。
普段、あたり前にやっているとそれが「強み」であっても、その価値に気づかないようです。
研修の中で一番学ばせてもらっているのは、僕かもしれません。
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