「成長・増殖」と「防衛」
- 藤井 浩行
- 2020年8月6日
- 読了時間: 2分
先日、一般社団法人シナジー・ファシリテーション協会の設立記念イベントにZOOM参加しました。
ファウンダーであるシナジー・スペースの鈴木さん、代表理事である創元社の矢部さんらのあいさつに続き、レクチャーやパネルディスカッションを通して子育てや教育の在り方としての「自分が源泉」を探究しました。
レクチャーの中で日野原さん(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784422370033)から、鈴木さんの本からの引用として「親は生きているだけで合格」という話がありました。
またディスカッションの中では学習塾の塾長である仲野さん(https://nakajuku.com/)から「親が『聴く』ことで、お子さんの行動は変わる」という話がありました。
「あーそうか」と結びついた気づきがあります。
子供にとっては生まれて間もない、まったく無力な存在(完全に親に依存しなくてはならない)の時から、親は無限の力を持った存在です。
親が思う以上に「親の存在」は、子供さんを力づけるパワーがあるのだと思います。
(逆に傷つけるパワーもあります)

「思考のすごい力」(ブルース・リプトン)によると「私たちは何十憶年の進化の過程で基本的反応「成長・増殖」と「防衛」を手に入れた」と言います。
そして「『成長・増殖』と『防衛』行動を支持するメカニズムは、同時に発動することはできない」と言っています。
つまり「成長できるのは防衛をしなくていい時」すなわち「安全で安心な時」ということが言えると思います。
また遺伝子的に、人は皆、同じだと言います。特別な「天才の遺伝子」は無いというのです。
子供は「安全・安心」な場(環境)さえ創ってあげたら、本来自然に持っている能力を十分に発揮しながら成長できるのだと思います。
そしてそれは、ちょっとしたことで可能だと思います。
「目を見て聴いてあげる」
そのような存在であるからこそ「親は生きているだけで合格」なのだと思います。
「あれをしなさい」「これをしなさい」だけでは、子供にとって安全で安心できる場ではないかもしれません。
まずは受け入れた上で、必要なメッセージは伝えたらいいと思います。
子供を育てることは、日本や社会の未来を創ること。
お子さんを育てている、お母さん、お父さんは素晴らしい存在だと思います。
そしてそれは、大人の場合も同じではないでしょうか。
会社や組織では、上司は親の立場と同じようなパワーを持つことになります。
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