「傾聴」について
- 藤井 浩行
- 2022年6月6日
- 読了時間: 2分
基本に戻って「傾聴」について書いてみます。
「傾聴」はカウンセリングやコーチングなど、他者を支援するときに必要なテクニックとして紹介されることが多いと思います。実際に大きな力づけのパワーになることを、僕は僕自身の体験から理解しています。
また「積極的に聴く」ということでアクティブリスニング(Active Listening)と言わます。

「傾聴」のテクニックとして、復唱であるとか、ミラーリング、ペーシングなどが紹介されることが多いですが、「傾聴」は「やり方」というよりは「在り方」が重要と考えています。
目の前のその人への貢献から誠実に寄り添っていたら、ごく自然に復唱やミラーリング、ペーシングを行っているのではないかと思います。
傾聴の際に、僕自身が気をつけているのは以下の3つです。
1.その時間の「主役は相手の人」を徹底する
当然のことですが自分のためにでなく、その人への貢献から関心をもって聴くということです。関心を持つことは大きな力づけ(ストローク)になります。
時々、自分の興味や情報収集から聴いている人がいるなぁと感じることがあります。
2.「今」に集中する
「今」のその人を感じること、「今」ここで起こっていることに集中します。
次の展開を読んだり、次のための準備をしないということです。
3.自分の判断や解釈、評価などはしない
その人になって聴く、その人の人生に立って聴くことが重要だと考えます。
自分のフレームによる自動反応が起こることがありますが、気づいたら完了します。
上達するには、テクニックの使い方を練習するのではなく、数多く実践することが大切だと思います。場数を踏むということです。
組織メンバーがお互いに「傾聴」することを実践するならば、その組織には「心理的安全性」が構築されると考えます。人と人として、お互いの価値観を認め合い、お互いの違いを認め、尊重し合い、何を言ってもいい「場」です。そこには「対話」が生まれます。
「心理的安産性」のある「場」での組織生産性は高まることが、Googleでの事例でも明らかになっています。
Comments