「伝えている」つもり
- 藤井 浩行
- 2020年9月17日
- 読了時間: 2分
先日の、企業研修での話。
セッション中に社長の口から「こんなことも共有出来ていなかったんだ」という声が漏れました。
そのお店の、ターゲット顧客の設定客単価の事です。
そのセッションでは、メンバーそれぞれの現在の課題を提示し、その解決案を提案することをやっていました。
社長も自分の課題について部下たちからサポートをもらうのです。
「コロナ渦中ではあるけれど、どのようにしたら売り上げを上げていくことができるだろうか」から始まったセッションでした。
僕は、セッションをファシリテートする時に心がけていることがあります。
課題に対する結論が出ることは好ましいのですが、そのプロセスから学ぶことはさらに大切ということです。
経営会議などのミーティングにおいては何らかの結論を引き出し、まとめることがミッションですが、研修として位置づける場合はプロセスから「気づき」を得て学ぶことを優先しています。

このセッションで、組織としての本質的な課題が浮き彫りになりました。
“営業戦略についての共有がなされてない”ということです。
この気づきによる理解は、僕が社長に「メンバーとの情報共有が不足なので、もっとコミュニケーションをとりましょう」とアドバイスするよりも何十倍も説得力があると思います。
社長自身は「伝えている」つもりでしたが、「伝わってない」というコトが起きていたのです。
このセッションを通して、ターゲット顧客の設定客単価について、初めてメンバー全員に共通認識が生まれました。
これまでメンバー個々に営業努力をしてきましたが、それは部分最適になっていたと思われます。
共通認識が生まれたことにより、営業戦略に一貫した行動をそれぞれが取ることで全体最適が図られる基盤ができたと思います。
セッションの最後に参加者の一人が「誤解が解けて良かったです」とシェアしていたことが印象的です。
このようなことは、家族やプライベートの場でも起こっているかもしれません。
親しければ親しいほど「分かっているはず」でコトが進んでいるということはないでしょうか。
小さいと思われる事でも大切なことは、しっかりコミュニケーションを取ることが重要ですね。
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