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「セルフコンディショニング」について

「セルフコンディショニング」は、自分自身をメタ認知(気づき)し整える手法です。 私たち人間は、毎時毎時、外部から刺激を受け、それに反応しながら生きています。 しかし時として、自己の内部で大きな反応が起き「反応におぼれる」という状態を引き起こすことがあります。そしてそのような状態から無意識に反応的な行動をし、効果的でない結果を創ることがあります。 場合によっては、特定の出来事に特定の反応をし、特定の行動から同じような結果を繰り返し創っているということもあります。 つまりパターン化した、刺激ー反応ー行動から、いつも同じような効果的でない結果が生まれていると言うような場合です。 かつての僕は、父母のことが大嫌いでした。ですから、何か言われる度に、ムカッとし、イライラして言い争いになり、お互いに嫌な気持ちになることを繰り返していました。 しかもそれが、1日の中で何度もあるという状態で何年間も続き、そのうちにコミュニケーションが無くなりました。(今では関係性は修復され素晴らしい親子関係です) 反応は3つの分野で起こると言います。 ①自己内会話(思考) ②感情 ③身体的変化 僕は「納豆」が苦手なのですが、食事に納豆が出てくると次のように反応します。 ①自己内会話…「わっ!納豆が出てきた!参った!」 ②感情…悲しい 落胆 など ③緊張するので筋肉が固まる 冷や汗 など そして、"できるだけ遠ざけて手は出さない”という行動を選択するのです。 頭では「納豆は健康に良い」と理解しているのに、いつも同じように行動しています。 このように反応と行動は「べったり」と密接に繋がっているようです。 そしてなぜ「反応」が起きるかと言うと、それは過去の経験から来るようです。僕の場合は原因は分かりませんが、何かの拍子に「納豆は嫌!」というフレームができたのだと思います。 納豆(刺激)→「納豆は嫌!」(フレーム)→反応という連鎖なのです。 フレームは、過去の経験や、そこから生まれた価値観、ビリーフと呼ばれる信念のようなものなどから構成されます。 つまり、ものごとの「捉え方」と言えます。 ですから同じような出来事(刺激)があっても、フレームが違えば反応が違います。 反応は、人それぞれということです。 「納豆」という刺激に対する反応も、人それぞれです。 ほとんどの行動は、このようなフレームの影響を受け、無意識に行われます。脳が、エネルギー消費が少なく効率的だと考えているからです。 刺激ー(フレーム)ー反応ー行動のパターンが、効果的な結果を生み出していて都合が良い場合は、無意識に繰り返すことは有用です。しかし、もし刺激ー(フレーム)ー反応ー行動のパターンが効果的でない場合は、意識して「行動を変える」か「捉え方を変える」ことが必要です。 それをサポートするのが「セルフコンディショニング」です。 意図した結果を創るために「行動」「捉え方」をマネジメントする手法、考え方です。


【行動を変える場合】 まず反応している事に「気づく」(メタ認知)ことが第1ステップです。 そのプロセスがない場合は、無意識に「反応的行動」をとることになります。 そして反応に気づいたら「完了」します。 これは、反応を「それはあると認める」→「あっていいと許可する」というプロセスです。 私たちは反応に気づくと、その反応を「無くそう無くそう」と"もがく"ことをしがちのようです。 そして「無くそう無くそう」とすればするほど「反応」はさらに強く存在を主張してくるようです。 ですから、反応は無くそうとするのではなく、あっていいと許可するのです。 そうすると、思考や行動を自由にしてくれるようです。 そこに"意図"を創作します。 "ビジョン"(理想的な未来像)と言ってもいいかもしれません。 そして、そこから行動します。 例えば、カッ!と来てその反応のまま行動するのではなく、カッ!としたことに気づき、完了してふさわしい行動をするといった具合です。 【捉え方を変える場合】 これは自分の反応→行動を「洞察」して、「捉え方」を変えることです。 つまり「洞察」は自分のフレーム(捉え方)に気づいて、フレームを創り変える(再決断)プロセスです。 思考的なものは「論理療法的アプローチ」、感情的なものは「フォーカシング的アプローチ」と呼んでいる方法で、僕は洞察します。 〈論理療法的アプローチ〉 アルバート・エリスの心理療法理論に「ABC理論」があります。 結果としてのConsequenceは、Activating event(出来事)が起こすのではなくBelief(信念)が創ると言う考え方です。 つまりBeliefは「フレーム」の一形態と言うことです。 私たちは人生を送る中で、さまざまなBelief(信念)を創ります。 そのビリーフ(Belief)には例えば「健康のためには栄養をしっかりとることが大切」という合理的なものがあります。 しかし「外国人は信用ならない」とか「女は優しくなければならない」と言った、過去の経験や価値観からの非合理なビリーフも存在します。 合理的なビリーフであれば、無意識に繰り返すことは有用ですが、非合理なビリーフを無意識に繰り返すことは、あまり生産的ではないかもしれません。 合理的なビリーフを「ラショナル・ビリーフ」、非合理なビリーフを「イラショナル・ビリーフ」と言います。 「洞察」により、自分のビリーフを顧みます。そしてもしそれが「イラショナル・ビリーフ」であれば、合理的なビリーフを「再決断」するのです。 ラショナルかイラショナルかをどのように判別するかと言うと「例外なくそうか?」と問いかけてみることです。 「外国人は信用ならない」→「例外なくそうか?」→「確かに凶悪な犯罪に関わる人も居るが、そうでない善良な外国人もたくさんいる」。 これはイラショナル・ビリーフと分かります。 「女は優しくなければならない」→「例外なくそうか?」→「確かにそうだったら好ましいが、そうでない女性もいていいし、優しくなくても素晴らしい女性はたくさんいる」 これもイラショナル・ビリーフと分かります。 「外国人や女性に偏見を持たないようにしよう」と決めれば、捉え方が変わるので可能性が拡がります。 〈フォ-カシング的アプロローチ〉 感情的な反応が強くてなかなか「完了」できない、と言うような時、その反応と対話することで「洞察」を得ることがあります。 次のような手順で進めます。 ①その「反応」の感覚が身体のどの部位にあるかを特定します。 のど、胸、おなかの辺り、下っ腹の辺りと言った身体の中心線に沿ってあることが多いようです。 ②その感覚(フェルトセンス)に意識を集中します。 ③対話のためのセットアップをします。 具体的には名前をつけます。 おなかの辺りにムカムカした感覚があったら、その感覚に向かって「ムカムカ君と呼んでいい?」と確認をとってみます。何らかの反応があると思います。「OK」という反応があるまで繰り返します。 ④対話をします。 「ムカムカ君は、なぜムカムカしているんだい?」 「ムカムカ君は、どうしたいの?」 「ムカムカ君は、僕にしてほしいことは何かある?」 以上のように対話してみると、自分が本当に望むこと、したいことが明確になることがあります。 そこから行動を変えたり、フレームを創り変えるための「再決断」(コミット)することが可能となります。 ⑤お礼を言って対話を完了します。 「ムカムカ君、大切なことを教えてくれてありがとう」「いつも一緒に居るよ」 このプロセスは「反応」の存在をしっかりと認めて許可することでもあるので、僕は「未完了」であった感情が「完了」する行程とも考えています。 そして「セルフコンディショニング」で大切にしている事が、もう一つあります。 それは「瞑想」「観想」です。 いわゆる呼吸法ですが、僕は「座禅」という方法でそれを実践しています。 【瞑想】 半眼の状態で、意識を呼吸に集中して鼻で深く呼吸することです。 できるだけゆっくりと呼吸します。 僕の場合は、一呼吸がだいたい25秒くらいです。 脳波は「早いα波」と言われるものになるようです。 意識は高い集中状態にあり「無」の状態に近いのだと思います。 と言っても、いろいろと雑念が起きますから、その都度「完了」し、意識を「今・ここ」に集中します。 【観想】 これはイメージを伴う呼吸法です。 僕は、目を閉じて行うこともあります。 脳波を、うとうとしたときのシータ波に近づけ「創りたい結果(願望)のイメージ」を潜在意識に刻むプロセスと考えています。 願望が実現している時のイメージを活き活きと創ることで、感情は「快」の状態になります。 これが大切だと考えています。 「瞑想」「観想」により、心が整ったり、感覚としての「幸福感」を得たり、思いがけないアイディアやメッセージを受けとるという体験をします。 心のエネルギーの充電になるようです。時間的には「お線香」一本分の20分程度です。 僕は、「すべての人は幸せになるために生まれてきた」と考えています。 そして「幸せ」とは「今・ここ」に存在する「快感覚」のことです。 毎時毎時、その感覚でいることが「永遠の幸せ」を得る方法だと考えています。 それは、自分自身の「在り方」のことです。 僕の妻は40歳で亡くなりましたが、生前は「相続税」が得意な税理士として活躍していました。 彼女がよく話していたのは「不幸なお金持ちがたくさんいる」ということでした。 お金がたくさんあるために、親族の争いが絶えないということのようでした。 また僕自身の経験として、忘れられないことがあります。 年商6億円の会社の社長をしていた時のことです。 毎年2000万円程度の経常利益を出し、経営は順調でした。 会社は新宿にありました。 ある日、向こうから歩いてくる一人のホームレスに気づきました。 僕はその時こう思いました。 「僕は勝ち組で、あの人は負け組だ」 「お金も社会的な地位も僕の方がはるかに持っている」と。 そして、すれ違った時にそれが大きな間違いだと気づいたのです。 その人の表情は、ニコニコ笑っているように見えたのです。 瞬間「僕は笑っていない」と気づいたのです。 毎日毎日、明日の売上が心配で、売上を上げることに神経をすり減らしている自分がそこにいました。 社員たちにも笑顔はありませんでした。(僕がその結果を創っていたのです) その時「幸福とは客観的な事実ではなく、主観的な事実である」と気づいたのです。 ビジョンがすぐに実現しなくとも「足るを知り」日々の生活を感謝しながら生きることができたら、それは「幸せ」の状態だと思います。 「セルフコンディショニング」は、自己基盤を明確にしてビジョンに向かって生きる人が、日々の生活の中で反応に翻弄されず自分自身を整えるための手法です。 「知識を学ぶ」いう分野ではなく「トレーニング」する分野のことです。 「幸せな毎日」を創作し続けるためにトレーニングを続けていきます。

***************************** ●「セルフコンディショニング」のメール講座(無料) 【 登録URL 】→ https://1step-m.com/pgm/dsp_reg_mag_k.php?msm_id=msm0000006490 ●「宇宙イチふざけた会議」オンライン「無料体験会」お申し込みフォーム → https://pro.form-mailer.jp/fms/2b52eb66194699

 
 
 

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