適材適所
- 藤井 浩行
- 2019年10月24日
- 読了時間: 3分
一か月ほど前に、ヒューマンテン(合)さん主催の「体験から学ぶ リーダーシップ研修」で講師をさせていただきました。
いくつかの実習を通して、自己のリーダーシップ(対人的影響力)をふりかえり、気づきから今後の効果的なリーダーシップをコミットする内容でした。
その研修を通じて僕自身の気づきとして大きかったのが「適材適所」の効果ということでした。

いくつかの実習をする中で、その人の得意な分野のことになると、発言回数が多くなり、声が大きくなり、活き活きするのです。
そして主体性が発揮されるのです。
自然にリーダーシップをとるようになっていました。
当たり前のことかもしれませんが、その人の得意なことをやってもらうのが、一番ストレスなく生産性も上がるようです。
しかし実際の仕事の現場ではそうなっていなことも多いのではないでしょうか。 実務担当者の時はとても有能だったのに管理職になってから力が発揮できない人や、部署移動(異動)してから持ち味が失われる人など。 人事をする人の期待が大きすぎると、全体の生産性を落とすことがあるのかもしれません。 僕の過去を振り返ってみると、部下に仕事を任せる時に期待感で負担をかけていたなと思います。 経験のない仕事を任せる時に、100%の力があると言えることは、そうそうありません。 80%くらいの力がある人に、なんとかしてくれるだろうという期待感で任せるわけです。 僕の場合、その後のフォローがなってませんでした。任せきりにしてしまったのです。 自分自身の経験から、仕事は自分で学んで切り開いていくものという価値観があって、それを押し付けてしまいました。 なので、自分の力で乗り越えられた人もいましたが、そうでない人もいました。
(乗り越えた人は素晴らしく成長したのですが)
乗り越えられなかった人には、かわいそうなことをしたと思います。
しっかりとサポートしながら教育し、得意な分野を増やしてあげることが大切だと思います。
今思うと、戦略的、計画的教育・人材育成の重要性がよく分かります。
そして組織リーダーの立場をとる時は、自分自身の得意な分野に集中し、そうでない分野のことは信頼して得意な人に任せることが生産性を上げることになります。
人を育て、仕事を手放していくことが必要だと思います。
その分野の主役の場を譲っていくことになるので、この手放すということがなかなか大変ではありますが。
先日の研修はお陰様で、参加者全員の方から「とてもためになった」との評価をいただきました。 今後もさらに自分の経験を活かしながら精進していきます。
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