自己基盤
- 藤井 浩行
- 2021年3月8日
- 読了時間: 3分
ファシリテーター養成の研修コースをスタートして改めて大切だと考えている事に「自己基盤」があります。
「ゆるぎない自分」とでも言うのでしょうか。
そのことを、しっかりとプログラムに入れる必要があるのかなと考えています。
僕が、ファシリテーターの大切な在り方のひとつとして考えている事に「ニュートラルで在ること」がありますが、そのためには心身共に安定した状態であることが大事だと思います。

おととい、昨日とセッションの後、急にエネルギーの枯渇を感じて気力が出ない状態になりました。
考えてみるとこの2週間、立て続けにセッションがあって心が疲れていたのかもしれません。
ファシリテーターとして心がけているのは、承認と共感です。
実際の行動としては「うけとる」と言うことになると思いますが、
「言葉」としてのメッセージ、「言葉」以外の非言語としてのメッセージを正確に受け取ることを心がけています。
メッセージには「情報」と「感情」があると考えますが、その人の立場に立って(その人の目を通して)そのことを「うけとり」ます。
同時に、他の人にどのように伝わっているかも俯瞰しながら、情報として不明な点を質問などで補っていきます。
かなり心を使っているようです。
身体的な疲れは取りやすいのですが、心の疲れが蓄積すると急にガクンと来ます。
ところで心理学の一分野、交流分析では「存在を認める働きかけ」のことをストロークと言います。
学術的なことは無視して誤解を恐れずに大胆に言い換えると「愛」のことだと僕は理解しています。
「存在を認める働きかけ」は「関心」のことであり、肯定的「関心」は「愛」(の一面)だと考えるからです。
ファシリテーターとしての僕の大事な役割として、そこにいる人を力づけ、承認することがあると考えています。
無いものは与えられないと言いますがストロークも与え続けていると、どうも枯渇するようです。
そしてファシリテーターは基本的にストロークがもらえない存在と考えています。
それは、ファシリテーションは上手くスムーズに進むほど、ファシリテーターの存在が空気のようになるからです。
主役はあくまでも参加者であって、ファシリテーターは黒子です。
ストロークは与えるけれども、ストロークをもらうことは期待できない(笑)
こんな感じでしょうか。
ファシリテーターとしての修行中には、そのことについて悩んだこともありました。上手くいけばいくほど、評価されないからです。
評価されない仕事を、一生懸命やる意味や価値があるのか…と。
結局、「力づける力」「世界を平和と愛で満たす」という自分の理念から「やる」と覚悟しました。
だいぶ横道にそれましたが、つまりファシリテーターは、他者からもらうストロークに頼らず自分自身で自分にストロークを与える必要があるのだと思います。
そのためにはしっかりした自己基盤が必要だと感じるのです。
自己基盤は、パーソナル理念(マイミッション)・自己肯定感(自己重要感)で構成されるのではないかと考えます。
この自己基盤がしっかりしていると、自分自身で自分にストロークが与えられるように感じます。
今日は一日、自分にストロークを与えるよう自分を大切に扱おうと思います。
リラックスする一日にします。
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