振り返り
- 藤井 浩行
- 2022年3月2日
- 読了時間: 2分
先日のグループセッションで参加者の素晴らしいシェアがありました。
その人はこの数か月間、仕事上の部下に対して小さな不満を持っていました。
「裁量で働いてもらっているが、もっと働いて欲しい」というような内容です。その実現のために、スタッフをどのように管理しようかと悩んでいたのでした。

それが先日のセッションでは「みんな自分から仕事をするようになった」というのです。それでストレスが無くなったと言うのです。
素晴らしい結果を創ったことを、しっかりとふりかえって、それを再現性のあるインテリジェンスにする必要性を感じた僕は、何がその結果を創ったのかと尋ねました。
そうすると、しばらく考えた後、実はスタッフはそれほど変わっていないことに気づき、「どちらかと言うと自分変わったのかもしれない」と言うのです。さらに尋ねると「自分自身がスタッフを信用するようになった」とのこと。
現実は変わっていないのに、自分の見方、捉え方が変わったために、反応が変わりストレスが無くなったのです。
自分の「捉え方」が変わると「世界が変わる」のです。
これはただ事ではない、ものすごいことです。
「捉え方」のことは、僕のセッションや研修では重要なコトとしてよく伝えていることなのですが、本当の意味で理解するには、このような実体験があった時だと思います。知識は体験することで、腹に落ちます。
体験したことをそのままにしておくと「思い出」になるにすぎませんが、振り返って探究すると「学び」「知恵」として未来の財産になると思います。
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