1本の電話での気づき
- 藤井 浩行
- 2019年12月12日
- 読了時間: 2分
先日、反応したできごとがありました。 ある友人から「ちょっと話したい」とのラインメッセージがありました。なんだろうと思い電話したら出ないので、その後も時間をおいて何度か電話してみました。 相手からも着信履歴があったりで、何度かつながらないままのやり取りがありました。 その何度目かの時に、ラインでメッセージが入りました。 「なんでワンギリするの?」

僕はワンギリした記憶も意識もないので「何言ってんだろ」と思いました。 その時に、ムカッとしている自分に気づきました。 相手の人が非難がましく言って来ているのは確かなことかもしれないけど「ニュートラルに捉えるとそれほど反応することでもない」と瞬間的に行動を選択しました。 その後、何故あれほどまでに反応したのだろうと気になったので、ふりかえってみました。
まず起こっていたのは、相手の人にはワンギリと感じられる(現れた)何か、その人にとっての事実があったのだと思います。 僕が何回かの呼び出し音の後、切った瞬間にその人が電話口に出たとか。 その人から電話があった時、僕の携帯電話がポケットかカバンに入ったまま、何かの拍子に切断ボタンが押された、とか。 理由は何でもよいけれども、相手の人にとっては「ワンギリ」の事実があった。 そのことの「指摘」という刺激に対して、僕はムカッと反応した。 そこには小さな「怒り」があったかもしれません。 「濡れ衣を着せられた」「自分の正当性を踏みにじられた」という。 でもその陰にあるのは「この人に嫌われたくない」という恐れや、「信頼してもらえてない」という悲しみがあるように思います。 僕は、恐れや悲しみがあると、怒りという表現をする傾向があるのかもしれません。
その後、電話がつながって話した時には、ニュートラルに話すことができました。
もし、ムカムカ反応したまま電話がつながって話していたら、ひどい結果になっていたかもしれません。
僕には僕の正当性があるけれども、その人にはその人の正当性があるはずです。
(相手の人に悪意がなければ、ですが)
常にそれを分かっている必要があるなぁと、改めて考えた出来事でした。
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